
4月に入っても寒暖差が大きく、花冷えが続きましたが、ようやくみずみずしい心地よい風が吹き抜ける時期となりました。また、あちこちのさくらの花も新年度を迎えるにふさわしく咲き誇っています。本日、顔写真入りの「教職員紹介」でご案内の通り、本年度の緑ヶ丘幼稚園の各クラス等の担当の先生方が決まりました。新しく着任された先生には、一日も早く園の環境に慣れ、日々の保育を通して子ども理解に努められるよう指導して参ります。
今日から令和7年度がスタートします。年度のスタートにあたり私を含め全ての先生方は、はやし幼稚園と合同で学園の運営や指導方針・指導方法、さらには安全マニュアル等に関する研修を受講しました。また、春休み期間を利用して、全職員で神奈川県総合防災センターに出向き、地震や暴風、消火体験などを行い、保育中に地震や火事など有事が起こった際に、子どもたちの命をどのように守るかなどの研修も実施するとともに、新担任を中心にそれぞれのクラスの環境整備や名簿作成など園児受け入れのための準備を進めてきました。
今朝、登園に合わせてバスから降りて門を入ってくる園児たちを「おはよう」というあいさつで迎えました。久しぶりの登園でやや緊張気味の園児もいましたが、ほとんどの子が「おはよう」と元気にあいさつをしてくれました。その後ホールでの「はじまりの会」では、全員で集まり園歌を歌いました。
また、11日(金)から入園されるお子様につきましては、改めましてお子様のご入園おめでとうございます。保護者の皆様にとっては、心待ちにしていた入園・進級ではなかったでしょうか。しかし、当の子ども達も同じ想いかと言えば、決してそうとは限らないかもしれません。特に新入園の子ども達にとっては、これまでお母さんやお家の人と一緒に、数回あそびに来たことのある幼稚園に、これからは、一人で毎日通わなければならないということを、お家での何気ない日常の会話から、当の本人は、しっかり理解していますので、その事を楽しみと感じるか、大きな不安を感じるかは、ちょっとした事なのですが、周囲の大人達の接し方で変わってくるのではないでしょうか。ここは、お子様を受け入れる幼稚園側も、細やかな心配りをしながら、また保護者の皆様にもご協力いただきながら、上手に導きたいものです。
バス通園の新入園児も入園後は、バスを降りると、年長さんらがペアとなり、手をつないでそれぞれのお部屋に連れて行ってくれます。少しずつですが、先生方や園内の環境に慣れながら、お部屋では荷物をロッカーに置いた後、自分でシールノートを貼り、急いで園庭に飛び出し、ブランコで遊ぶ子、バケツとスコップをもって砂遊びの準備をする子、少し緊張しながら三輪車で坂を駆け下りる子もいます。また、自分のペースでお部屋でゆっくり過ごし、想像力を膨らませ試行錯誤しながらお絵描きや折り紙で遊ぶ子もいます。年齢(学年)によって子ども達の園での生活や遊びは様々ですが、私はその園児の生き生きとした姿にいつも目から鱗です。
日々の生活では、子ども達一人ひとりがそれぞれの自分の居場所を見つけるとともに、「興味や関心をもった主体的な遊び」を通して、日々見たり、聞いたり、考えたり、想像したりしてそれぞれの「感性」を養いながら成長していくと思います。
今月の下旬まで午前保育になりますが、其れでも子ども達にとっての数時間は、心身ともに疲れる事が容易に考えられますので、帰ってきたら温かい声掛けと合わせて抱きしめて頂けたら、また翌日へのエネルギーになるのではないでしょうか。また、幼稚園では午前中に主活動が行われますので、活動に意欲的に取り組むためには体の目覚めと同時に、頭が働く為には栄養が大切です。「早寝早起き朝ごはん」が習慣化するようお願いします。これは、早めに睡眠に入る事により成長に欠かせないホルモンが体内に分泌されやすいという理由からです。
最後に、幼稚園での生活の中で、不安を感じたりして、園を嫌がる等の変化や気になる事が有りましたら、何時でも遠慮なく園にご相談ください。楽しい経験、初めての経験、またはいろいろな困難を乗り越えて、一歩ずつ成長する我が子を温かく見守り、援助し、励ましていきましょう。そして、この一年間保護者の皆さまと共に子育てを考え、手を携えあって参りたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。
文責 園長 宮崎 昌彦
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